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葵祭

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葵祭

目に鮮やかな新緑の頃、京都の都大路を飾る平安絵巻。京都最古の祭りです。

葵祭は京都三大祭のひとつで、わが国の祭のうち最も優雅で古趣に富んだ祭として知られています。

平安朝の優雅な古典行列は平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発、総勢500名以上の風雅な行列が下鴨神社を経て、上賀茂神社へ向かいます。


賀茂祭(かもまつり)

葵祭は、平安京建都(794)の百年以上も前から上賀茂、下鴨、両神社の祭礼として行われ『賀茂祭』と呼ばれていました。

今でも流鏑馬(やぶさめ)に見られるように、当時は勇壮で荒っぽい祭りで、その荒々しさを見るために近隣近郷から多くの人馬が集まる有名な祭礼でありました。

平安時代に入り、嵯峨天王の時代になると、賀茂祭は、石清(いわしみず)八幡宮の岩清水祭や春日祭とともに三大勅祭(ちょくさい、国営の祭)となり、岩清水祭が『南祭』と呼ばれるのに対して、賀茂祭は『北祭』と呼ばれるようになり、一層、著名な祭となっていき、祭といえば葵祭のことを指したといいます。

この頃から、賀茂祭は雅びやかな祭りに変化していき、多くの人が美服、美車で参加し、都大路を賀茂神社にむけて行列するようになりました。

その後、この行列(パレード)は、一層、華美さを増し『源氏物語』『今昔物語』『徒然草』などの多くの書物に登場するようになります。

賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社の例祭で、5月15日に行われる。

古くは賀茂祭、または北の祭りとも称し、平安中期の貴族の間では、単に「祭り」と言えば葵祭のことをさすほど有名であった。

この祭の特徴は、平安時代以来、国家的な行事として行われてきたので、わが国の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の伝統が残されているということである。

賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代の1694年(元禄7)に祭が再興されてのち、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになって、この名があるとされる。

祭の起源と沿革は、今から約1400年前の欽明天皇の567年、国内は風雨がはげしく、五穀が実らなかったので、当時賀茂の大神の崇敬者であった、伊吉の若日子に占わせたところ、賀茂の神々の祟りであるというので、若日子は勅命をおおせつかって、4月の吉日に祭礼を行い、馬には鈴をかけ、人は猪頭(ししがしら)をかぶって駆競(かけくらべ)をしたところ、風雨はおさまり、五穀は豊かに実って国民も安泰になったという。

また、819年(弘仁10)には、朝廷の律令制度として、最も重要な恒例祭祀(中紀)に準じて行うという、国家的行事になった。

なお、応仁の乱(1467-77)ののち、1693年(元禄6)まで約200年の間、1871年(明治4)から1883年(明治16)まで、1943年(昭和18)から1952年(昭和27)まで、中断や行列の中止があった。

しかし王朝の伝統は忠実に守られてきた。

祭儀は、宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀の三つからなるが、現在は路頭の儀と社頭の儀がおこなわれている。

この祭の見どころは路頭の儀(行列)で、勅使をはじめ検非違使、内蔵使、山城使、牛車、風流傘、斎王代など、平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発する。

総勢500余名、馬36頭、牛4頭、牛車2台、輿1台の風雅な王朝行列が、遠く東山や北山の峰々を眺望しながら下鴨神社へ、さらに上賀茂神社へ向かう。その道のりは約8キロにもおよぶ。

社頭の儀は、行列が上、下両社に到着した際、それぞれの社頭で行われる儀式で、勅使が御祭文を奏上し御幣物を奉納する。さらに平安調を偲ばせるみやびな雰囲気のなかで、神馬の引き回し、舞人による「あずまあそび」の舞が奉納される。

流鏑馬(やぶさめ)

馬で走りながら、馬上から俵の的を弓で射ぬく行事。 平安時代以前の葵祭(賀茂祭)の主要行事。

太古の昔は実際に猪などを追いかけて馬上から騎射ぬき、腕を競い合っていました。京都に平安京ができる前の葵祭(賀茂祭)は、このように勇壮なものでした。

現在では、葵祭にさきだち、5月3日に下鴨神社でおこなわれます。

また、15日には2頭の馬でスピードを競い合う、古式にのっとった『賀茂競馬(走馬)』が上賀茂、下鴨、両神社で行われます。

行列

乗尻(のりじり)

行列を先導する騎馬隊で、左右各3騎。上賀茂の競べ馬の騎手である。

古くは六衛府の衛士(えじ)がこれに当たったという。


検非違使志(けびいしのさかん)

検非違使庁の役人で、警察司法の担当者。六位の武官。

この日は舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたる。


検非違使尉(けびいしのじょう)

検非違使庁の役人で、5位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者である。

舎人の引く馬に乗る。

 また、志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢を持たせ、鉾持(ほこもち)に鎖を持たせて武装している。


山城使(やましろつかい)

山城介(やましろのすけ)で山城国司の次官、五位の文官である。

賀茂の両社とも洛外になるので、山城の国司の管轄区域になるため督護の任につく。

舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)がつく。

あとに手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が山城使の所用品を携えてゆく。


御幣櫃(ごへいびつ)

賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆく。

衛士が先導している。


内蔵寮史生(くらりょうのししょう)

内蔵寮の七位の文官で、御幣物を管理している。

騎乗し両社に各1名が参向する。所用品を携えた雑色、白丁を従える。


御馬(おうま)

走馬(そうめ)ともいわれ、下、上両社の神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけている。

1頭に4人の馬部(めぶ)がついて引いて行く 。


馬寮使(めりょうつかい)

走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は、六位の武官で騎乗し、弓矢を調度掛に持たせる。


牛車(ぎっしゃ)

俗に御所車といわれ、勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせる。

現在、勅使が乗ることはなく、行列の装飾である。

牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従う。


和琴(わごん)

御物の和琴で「河霧」の銘を持つ。

神前の奏楽用として舞人の前、2人で運ばれる。


舞人(まいうど)

近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者がこの日の舞人を勤める。

6人が騎乗でお供する。それぞれ雑色、舎人、白丁が従う。


勅使(ちょくし)

天皇の使いで、行列中の最高位者。

四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われる。

現在、勅使は路頭の儀には加わらず、代行者が勤め、当時の様式どおり、飾太刀、騎乗する馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取る。

舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従う。


随身(ずいしん)

近衛中将の場合は4人が随行、警護にあたる。


牽馬(ひきうま)

勅使の替え馬で、帰路に備える。舎人が牽く。


風流傘(ふうりゅうかさ)

大傘の上に牡丹や杜若など季節の花(造花)を飾り付けたもの。

行列の装いとして取物舎人4人でかざしてゆく。



陪従(ばいじゅう)

近衛府の五位の武官で、この日は賀茂両社の社頭で歌をうたい楽器を奏する役を勤める。

7騎が各種楽器を携えてゆく。

それぞれ雑色、舎人、白丁が従う。


内蔵使(くらづかい)

内蔵寮の次官で五位の文武兼官。

職名は内蔵助。勅使が神前で奏上する御祭文を奉持している。

騎乗し、馬副、白丁らが従う。


風流傘(風流傘)

先の風流傘とは造花が少し異なる。本列の結びとなる。



命婦(みょうぶ)

女官の通称で、小桂(こうちき)を着用する高級女官。花傘をさしかける。


女嬬(にょじゅ)

食事をつかさどる女官。


斎王代(さいおうだい)

斎王は、平安時代には内親王が選ばれて祭に奉仕したものであるが、現在は未婚の市民女性から選ばれるので、斎王代と称される。

御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装で、供奉者にかつがれた腰輿(およよ)という輿に乗って参向する。


駒女(むなのりおんな)

斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向するのでその名がある。6騎の女丈夫。


蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう)

斎院の物品、会計をつかさどる蔵人所の、雅楽を演奏する文官で、それぞれ楽器を持っている。


牛車(ぎっしゃ)

斎王の牛車で俗に女房車。

この牛車には、葵と桂のほか桜と橘の飾りがつく。


行列コース

京都御所 出発(午前10時30分)堺町御門 → 丸太町通

→ 河原町通 → 下鴨神社到着(11:40)社頭の義・出発(14:

20)→下鴨本通 →洛北高校前(14:40) → 北大路通 → 北大

路橋(14:55)→ 賀茂川堤 → 上賀茂神社到着(15:30)


              
問い合わせ:

京都市観光協会 (TEL.075-752-0227)
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by taoya3 | 2007-05-08 20:56