時代祭
2008年 10月 09日
明治維新から平安時代初期へとさかのぼる一大時代絵巻が、京都御所から平安神宮にわたって繰り広げられる。
祭りの起源
平安遷都1100年に当たる1895(明治28)年3月、桓武天皇を祭神とする平安神宮が創建された。
これを盛大に祝おうと、京都が都であった時代の風俗の変遷を表現する時代行列が提案され、第1回の祭りが同年10月25日に挙行された。
初回の行列は、創建された平安神宮へお参りする姿として行われたが、その後は桓武天皇と孝明天皇の祭神二柱の神霊が京都御所から市内を巡行して、市内の繁栄をご覧になるという姿に変わる。
この神幸列にお供をするというのが時代行列本来の姿だ。
祭りの期日は、翌年から桓武天皇の車駕が新都に入った日とされる10月22日に改められた。
祭りの歴史
当初は6列と少なかった行列も、1932(昭和7)年に楠公上洛列と豊公参朝列が増え、10行列となった。
戦火の拡大と共に1944(昭和19)年から中断されていたが、1950(昭和25)年に再興され、これを機に江戸時代・中世・平安時代の3つの女人行列が新たに加わり、さらに1966(昭和41)年に志士列が加えられた。
祭りの特色・現代の行列
祭りでは、明治維新から平安時代まで、時代を彩った人物たちに扮した一行が都大路を練り歩く。
2007年からは、室町時代列が新たに加わり、計8つの時代を再現する。
行列は20列で、約2000人、70頭を超える牛馬などで構成され、全長は約2キロにも及ぶ。
衣装や調度品、祭具は、京都の工匠や染色の識者が考証や研究を重ね、現代によみがえらせた。
町衆の情熱・平安講社
創建当時、平安神宮の建物の維持や祭りの挙行に、市民が1日1厘のさい銭を奉納することが提案され、市民が祭りを運営する平安講社の組織づくりが始まった。
平安講社は市内の旧学区単位で構成され、各講社がそれぞれの行列を担当、脈々と受け継がれてきた。
行列に参加する参加者は、数カ月も前から各学区の小学校などで隊列や着付けの練習に入る。
1895年(明治28年)、平安遷都1100年を記念して平安神宮が創建された。
その時、平安神宮の大祭、建造物、神苑の保存のため、市民により平安講社が組織され、記念事業として時代祭が始まった。
祭が行われる10月22日は、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日。
この祭の特色は、神幸祭、行在所祭、還幸祭の神儀のほか、時代風俗行列が行われることである。
明治維新から延暦時代へさかのぼって、順次風俗、文物の変遷を再現する。
現在は18列、2000人に達し行列の長さは2キロに及ぶ。
祇園祭、葵祭とともに京都三大祭の一つに数えられている。
山国勤王隊を先頭に、正午、京都御所建礼門前を出発、烏丸通、御池通、河原町通、三条通から平安神宮まで4.5キロ間に一大時代絵巻を展開する。
10月22日 7:00 時 代 祭
祭典には総長・奉行が参列し、平安講社を代表して総長が祭文を奏上します。
8:00 神 幸 祭
2基のご鳳輦に御霊代をお遷しし、午前9時に行列を整えて神幸列が本宮を進発、行在所に向かい、午前10時頃建礼門前在所に到着します。
10:30 行在所祭
崇敬者並市民代表が参列し、神饌講社(京都料理組合)より神饌が献じられ、白川女の献花奉仕があります。
12:00 行 列 進 発
16:00 大極殿祭並還幸祭
全行列到着後、御鳳輦を大極殿へ奉安し、延暦文官参朝列の三位が代表で祭文を奏上します。
続いて御霊代をご鳳輦より本殿にお遷しして祭典を終了します。
by taoya3
| 2008-10-09 12:20